利用について

特徴

利用者から見た特徴

図 1-1

開発した数学活用大事典システムは、事典部分、例題部分、数学活用事例集からなっています。本システムでは、学生が専門科目の例題を学ぶ過程において、必要となる数学事典、専門科目事典の項目を参照し、基本的事項を確認しながら問題を解決していくことができます。また、例題の解答からある数学項目が参照されているとき、その数学項目からは参照元の全例題が自動的にリンクされ、その数学項目が専門科目の中でどのように使われているかを知ることができます。

専門科目の問題を解決するときに用いられる数学の内容を参照できること、数学で学ぶ内容が専門科目の中でどのように使われているかがわかることを目的として作られています。数学活用大事典を使うと、各専門分野の例題を解きながら、そこに使われている数学の知識を簡単に参照することができ、例題を解きながら事典を参照するほか、事典の項目からその項目の応用例を知ることが可能です。(図 1-1)

また、検索や索引を使って用語を調べることができたり、分野から用語を一覧することもできます。

利用者マニュアル

作成者から見た特徴

図 2-1

数学活用大事典システムでは、数学や専門科目のテキストに欠かせない数式を、数式入力のスタンダードともいえる TeX の入力形式を使って入力することができます。編集画面で入力した TeX のコマンドは即座に数式として表示され、入力の間違いに気づくのも容易です。(図 2-1)

これを実現するために本システムではオープンソースの数式表示エンジン MathJax を使用しています。MathJax を使うと、普段使用しているウェブブラウザ上で、追加の数式フォントやプラグインをインストールすることなく、 TeX と同等の高い品質で数式を表示できます。MathJax はアメリカ数学会 (AMS) が提供する世界最大の数学論文データベース MathSciNet をはじめ、独立行政法人 科学技術振興機構 (JST) が運営する電子ジャーナル公開システム J-STAGE でも採用されており、信頼性も高い。MathJaxのデモはこちら

また、TeXを使用しない方のために、Microsoft Word で作成したコンテンツを取り込む機能も用意されています。

作成者マニュアル

使用方法

パッケージ版

数学活用大辞典システムを簡単に使うことができるパッケージ版です。

使用には VMWare Fusion (Mac) または VMWare Player (Windows) などの VMWare 製品が必要です。VMWare のインストールや操作方法などはVMWare の公式サイトを参照して下さい。

環境構築マニュアル[VMWare 版]

手動インストール

数学活用大辞典システムは Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 互換の OS (CentOS や Scientific Linux など) 上で動作するよう構築されています。手動インストールではお好きな環境に数学活用大辞典システムをインストールすることができます。

セットアップはサードパーティー製のソフトウェアをインストールする必要があり、環境によりうまく動作しないことがあります。セットアップにより生じたいかなる問題に対して石川工業専門学校及び事業実施主体は一切保証しません。

環境構築マニュアル