{\bf 方針}
\begin{enumerate}
\item
(1) $i$段目に蓄積するモル数の変化は、$i-1$段目からの流入量$v_0\cdot C_{A,\,i-1}$と、
$i$段目からの流出量$v_0\cdot C_{A,\,i}$との差である。
\item
(2) 体積流量$v_0$で供給されているので、
$i$段目に流入するのは$v_0C_{A,\,i-1}$である。
\end{enumerate}
{\bf 解答}
$(蓄積)=(流入)-(流出)$であることを元に、
$i$段目のタンクの物質収支式を考える.
$i$段目のタンクには、$i-1$段目のタンクよりモル濃度$C_{A,\,i-1}$の
溶液が体積流量$v_0$で流入する.したがって、流入量は$v_0C_{A,\,i-1}$である.
一方、$i$段目のタンクからはモル濃度$C_{A,\,i}$の溶液が
体積流量$v_0$で流出するので、流出量は$v_0C_{A,\,i}$である.
その差が$i$段目のタンクに蓄積することになるが、
$i$段目のタンクの濃度変化は$\displaystyle \frac{dC_{A,\,i}}{dt}$であるので、
その槽への蓄積量は反応体積$V$を乗じることで得られる.
以上のことは、次の微分方程式で表される.
\begin{equation*}
V\frac{dC_{A, i}}{dt}=v_0C_{A, i-1}-v_0C_{A, i}
\end{equation*}