適用レベル
難易度: ★
流体がある流路を断面① から断面② まで通過するとき, 外部から流体に熱$q$ [J/kg]を加え, また仕事$W$ [J/kg]を与えると, 流体の内部エネルギー$U$ [J/kg]が$U_1$ [J/kg]から$U_2$ [J/kg]に変化する.
断面①, ② の高さを$h_1$, $h_2$ [m], 平均流速を$u_1$, $u_2$ [m/s], 圧力を$p_1$, $p_2$ [Pa], 比容積を$v_1$, $v_2$ [m${}^3$/kg] とし, 重力加速度を$g$ [m/s${}^2$]とするき, エネルギー保存の式は次のようになる.
$$
gh_1+\displaystyle\frac{u_1^2}{2}+p_1 v_1+U_1+q+W=gh_2+\displaystyle\frac{u_2^2}{2}+p_2 v_2+U_2
\quad\cdots\quad(1)$$
外部から加えられた熱エネルギー$q$と, 粘性によって生じた摩擦熱のエネルギー$F$ [J/kg]は, 流体の内部エネルギーの増加と流体の膨張に使われ, 次の式が成り立つ.
$$
q+F=U_2-U_1+\int_{v_1}^{v_2}p\,dv
\quad\cdots\quad(2)$$
$(1)$, $(2)$ を使って, 次の関係式を導け.
$$
gh_1+\displaystyle\frac{u_1^2}{2}+W=gh_2+\displaystyle\frac{u_2^2}{2}+\int_{p_1}^{p_2}v\,dp+F\quad\cdots\quad(3)
$$
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